先日チワワ(Chihuahua)→クリール(Creel)→ロスモチス(Los Mochis)のルートで4泊5日チワワ鉄道の旅に行ってきました。
特にチワワから入るルートはネットにあまり情報がなかったので、これから旅行される方のために早朝UBERの有無やチケットの買い方など書き残しておきます※
※18年4月時点
そもそもチワワ鉄道とは?
メキシコ北部のチワワ州とカリフォルニア湾に面するシナロア州を結ぶ、全長653kmに及ぶ長距離旅客列車です。
Chihuhuahua-Pacificを約してChepeとも呼ばれます。途中、グランドキャニオンの5倍の規模があると言われるコッパーキャニオン(スペイン語名:Las Barrancas del Cobre)や走る山岳民族として有名なタラウマラ族の居住地域を通るなど、非常に見所が多い鉄道です。
一度スペイン語の授業で扱ってからずっと行きたかったのですが週末だけでは日程的に厳しく..今回予定がついたので念願叶って行ってきました。
チワワ鉄道 旅のプラン
日程は4泊5日でした。「タラウマラ族に会う」「コッパーキャニオンでジップラインする」という目的で行きましたが、両方叶えるのに長過ぎず短過ぎずベストな日程でした。
- 1日目 メキシコシティから夜便でチワワへ
- 2日目 チワワ鉄道でクリールへ移動
- 3日目 コッパーキャニオン観光
- 4日目 チワワ鉄道でロスモチスへ移動
- 5日目 ロスモチスからメキシコシティへ帰京
次の見出しからハイライトで紹介します。
チワワ駅でのチケット購入
鉄道は早朝6:00にチワワ駅発なので、市内からUBERを使って駅まで行きました。UBERが走っているか心配でしたが、5:00過ぎに呼んで5分ほどで迎えに来ました。
4月の早朝は未だ辺りが暗かったです。
駅内の券売所は二つ窓口がありますが、一つは現金のみ、もう一方はカード専用です。
私達は2等列車に乗りましたが土曜日でもそれほど並ばずに買え、車内にも空席があったのでセマナサンタなど行事のあるときでなければ当日券で問題ないと思います。
価格に関して、最新情報は公式サイトを要確認ですが私が行ったときはチワワから途中駅のクリールまで1人MX$857(≒4,700円)でした。
ちなみに正確な数字はわかりませんがチワワ州民だとおそらく1/10くらいの値段の様です。
チワワ鉄道 旅の道中
列車は時刻通り6:00に出発しました。
席は列車に乗り込むときに車掌に指定されます。一緒に行った友人たちと私は向かい合わせの4人席に3人で座っていましたが、クリールまで人が座ってくることはなく3人のままでした。
車内は特にボロさは感じず清潔。
車両の間の連結部分から、風を感じながら外を眺められます。すすが前方から流れて来ますが..
走行中は結構ガタガタ揺れるので、酔いやすい方は念のため薬を飲んでおくと良いかもしれません。私は車内販売でコーヒーを買った瞬間車両が大きく揺れ、ジーンズにぶちまけました。
クリールには5時間ほど経った後、11:20に到着です。外国人の観光客は私たち含めて大体ここで降りていました。
私たちはHotel Cascada Innというホテルに泊まりました。観光客が泊まるホテルはそのほとんどが駅から送迎のバン付きです。
自転車での20km散策とコッパーキャニオン
クリール自体は特に見所はない小さな町ですが、走る民族タラウマラ族の住む洞穴居住区やグランドキャニオンの5倍の規模と言われるコッパーキャニオンが近くにあります。
クリールについた当日は、お昼を食べて少し休んでからレンタサイクル屋に向かいました。
タラウマラ族の住む洞穴や湖、奇岩など周辺の見所をまわるためです。
車のチャーターや馬など色々な手段がありますが、20kmくらい走れば大体周れるとの事だったので、私達はマウンテンバイクを借りてまわりました。所要時間は4時間ほどです。
自転車で周っていると、至るところにタラウマラ族が住んでいる洞穴が発見できます。いくつかの洞穴ではタラウマラ族お手製の手芸品が購入できます。また、ち○この形の岩や湖など観光客がよく訪れる場所にはタラウマラ族の子供達が沢山おり”compra!(コンプラ=買って)”と土産物を手にひっきりなしに話しかけられます。土産物が売られている洞穴も、生計手段として観光の一部になっている感じでした。
翌日は運転手を雇ってコッパーキャニオンへプライベートツアーに行きました。値段は少し値切り、一人400ペソ(≒2,400円)。
運転手がクライスラーの珍しい乗用車に乗っていたので聞いてみると、チワワ州フアレス(Juarez)※で安くアメリカ車が買えるとのこと。ほぼ間違いなく盗難車でしょう。
※アメリカとの国境にある犯罪都市。外務省の危険度ではレベル2「不要不急の渡航は止めてください」。
先日アメリカに旅行した際グランドキャニオンに行きましたが、コッパーキャニオンの方が雄大な感じがして好みでした。中国の山水画のような。たまたま雲がいい感じにかかっていて映えただけかもしれませんが。
また、コッパーキャニオンには2種類のジップラインがあり、一方は2.5kmにも及ぶ超ロングジップラインです。
私達はもう1つの7回に分けて楽しめるジップラインをやりましたが、橋を渡ったり1km長の十分長い回があったり楽しめました。
クリールからロスモチスへ 再びチワワ鉄道の旅
翌日はクリールを11:47に通る便で最終駅のロスモチスへ向かいました。
駅構内の券売所がいつまでも開かなかったため、チケットは車両内で適当に席を確保した後回って来た車掌から買いました。始発駅以外から乗る場合にはそういうものなのかなと思います。価格は1人MX$1,034(≒6,204円)でした。
途中ディビサデロ(Divisadero)駅で15分休憩があります。これ以降は外に出て昼食らしい昼食を買う機会がないので、このときプラットフォーム近くに軒を連ねる屋台で昼食を買う事をおすすめします。
ディビサデロ駅停車中、急げば車輛先頭まで行って写真が撮れます。
ちなみにどこか忘れましたがこの後途中駅から怒涛のように人が乗って来て、席は全て埋まりました。
ようやくロスモチスに到着したのは21:30。長かった..
この日は駅からUBERを呼んでホテルへ。
ロスモチスから空港へ。UBERは使えない?
最終日はUBERを呼んで空港を目的地にセットしました。
ところが到着した車に乗り込むやいなや運転手が
「空港にたむろしてるタクシー運転手たちにUBERだとバレると色々とまずい。UBERは一度キャンセルして、友達を送っていく体にさせてくれないか」
と言い出しました。
確かカンクンでもそんなことがあると聞いたことがあります。
タクシー業界からしたらUBERなんてたまったものじゃないといったところでしょうか。
何にせよ無事に空港まで送り届けてもらい、メキシコシティへ帰りました。
おわりに
チワワ鉄道の旅はあまりメキシコ観光でメジャーでないかもしれませんが、コッパーキャニオンなどをはじめ見所が多いです。そして乗っている最中の景色や風が最高に気持ち良いです。
メキシコ旅行の際にはぜひとも乗車ご検討ください。
おしまい