チランゴのキャリア語り

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地獄のDELE C1受験体験記@メキシコシティ

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先日DELE C1を受験しました。今後受ける方もいると思うので、その時の様子を記事にします。

 

ただ、あまりマイナスな事をブログで書きたくはないのですが、筆記試験の環境が最悪すぎたのでもう私はメキシコシティで受けたくありません。

といいつつ、今回は確実に落ちる気がしていたので事前に7月のDELE C1も申し込んでしまっており、逃げられないのですが。

メキシコの適当さとそれを悪用する人達が、悪い方向に振れ切った気がします。

 

DELE C1口頭試験

私の受けた時は筆記試験の週の平日、筆記試験の前の木曜日にスピーキングの試験がありました。B2受験時も同様のスケジュールでした。

DELE日本版公式を見ると準備時間20分、面接時間20分とありますが、実際の流れは以下の通りです。

  • 会場到着後、あるテーマについて書かれた文章(量はA4裏表1枚分くらい)を2つ渡され、その場でタイトルをさらっと見てどちらか選ぶ。
  • 選んだ文章とメモ用の白紙を何枚か渡され、20分のカウントが開始。その文章について要点や自分の意見をまとめる。
  • 20分が経過した時点で、選んだ文章とメモ用紙が回収される。
  • 面接部屋に移り、1:2(自分:面接官、評価者)で面接開始。ここで選んだ文章とメモ用紙が手元に戻ってくるので、あとはまとめた内容の口述(Tarea 1)と、面接官の質問に答える時間(Tarea 2)で大体10〜15分。残りの時間で、別の問題用紙が渡され面接官とケーススタディ(Tarea 3)を行う。

 

準備時間20分が経過する前に、時間を勘違いした面接官が「もう終わりよ」と部屋に入ってきたり、本来記述NGの文章に韓国語?でメモやマーカーが引いてあったりしましたが許容範囲というか、口頭試験では大きな問題は感じませんでした。

 

この日は、受験者が多いため私の筆記会場は面接の場所と違うこと、マークシート用にシャーペンでなくHBの鉛筆を持ってくることを念押しされ家路につきました。

 

(地獄の)DELE C1筆記試験

C1の筆記試験はリーディング(90分)、リスニング(50分)、ライティング(80分)と中々の長丁場です。当日は8:45集合、9:00開始でした。

会場は2階建ての民家?のような所で、机と椅子が5つくらい置かれた小さな部屋が1階と2階に合計8つくらいありました。

受験者はほぼ韓国人と中国人、ヨーロッパ系と日本人が数人ずつという感じでした。

 

入り口には試験監督らしき女性が2人おり、好きな部屋と場所を選んで座るように促されます。

机の大きさや配置、椅子がまちまちだったり、カーテン無しで朝日が直撃している席があったりでしたが、このときはまだ何も感じませんでした。

 

試験監督2人だけで1階2階を行ったり来たりしながら部屋ごとに問題を配って説明という感じだったので、最初と最後の部屋で試験開始時間が10分は違ったと思います。

 

問題用紙は部屋ごとにアルファベット順で名前を呼ばれ配られていくのですが、私と同じ部屋だった中国人、西欧人、そして日本人までもが試験開始の合図を待たずに配られた瞬間に問題を見だします

試験監督も黙認です。

それどころか、試験が開始した後に部屋のすぐ側で試験監督同士かなりの声量で談笑や電話を始めます。

その間に隣の西欧系の受験生2人が話しながら問題を解いていたりして、一気にカオスな空間になりました

試験監督は廊下というか吹き抜けでお喋りしているだけで巡回もなかったので、他の部屋も不正があったのではないかと思います

 

集中するのが難しいまま90分が経過し、休みなしで50分間のリスニングがはじまります。

ちなみにこの時、私が会場到着時に「朝日の直射日光がやばそう」と思っていた席に座っていたであろう韓国人の女の子が汗だくになりながら別の部屋から移ってきました。

リスニング中は同じ部屋の受験生がどうしていたか分かりませんが、今度は試験監督が音量チェックの為か5分置きくらいにバッタバッタ扉を開けて入ってきて鬱陶しかったです。

 

リスニングを終えると、30分の昼食休憩に入ります。昼食持参なので、私は近くで買ったサブウェイを持っていきました。

ちなみに書き忘れましたが、受験生40人に対し会場には男女兼用トイレが2つしかなく、またなんとトイレも洗面所も両方水が流れなかったです。

 

そしてこの休憩時間が私が一番憤りを感じたときです..

そもそも朝配る問題用紙はリーディング、リスニング、ライティングが一緒の冊子になっており、解答用紙のマークシートも途中で回収しません。

休憩時間中には、半分以上の受験生がスマートフォンと問題を片手に机にかじりついています

恐らくというか間違いなく、辞書などを使って問題を解き直したりしていたのでしょう。強い言葉を使いたくありませんが、性根が腐っていると思いました。

 

30分の休憩が終わり部屋に戻ると、目の前の中国人がまだ始まっていないライティングのドラフトをなぜか書き終えたところみたいでした。

もやもやした気持ちは消えないままでしたが、自分のライティングは時間内に何とかこなし、会場を後にしました。

 

次回DELE受験時の対策

環境が悪かったのもありますが、引きずられて気が散ってしまった自分の甘さだったり、明らかな準備、勉強不足から結果は厳しいかなと思います。

 

DELEは結果が出るのに2〜3ヶ月かかり既に申し込んでしまった7月の受験時までには結果発表が間に合わないので、次回も真面目に勉強して受けるしかありません。

 

DELEを取りまとめるItoaには状況を説明し改善を求めましたが、すぐには変わらない気がしています。ですので、自分でも筆記試験当日に何らかの対策をしたいと思います。

 

一つは、早めに会場に着いてできるだけ試験監督から離れた静かな席を確保する事でしょうか。同じ部屋の受験生に関しては、変な人が来ない事を祈ります。

更に、試験監督や受験生同士の話し声などの騒音に対しては耳栓を使いたいと思います。6月に彼女が遊びにくるので、アマゾンで評価が高かった耳栓の運び屋を頼みました。

 

 

 

あとは周りにいちいち過剰に反応せず、「自分は自分」と意識して集中力を上げて臨みたいと思います。

 

おわりに

まず、マイナスな表現が多い愚痴のような記事になってしまい気分を悪くされた方がいたら申し訳ありません。

B2のときもカンニングをしているアジア人が何人かいましたが、今回の方が悪い方向に数段レベルアップしていました。

 

少なくとも公正に試験を行おうと努力する向きがあり、不正は厳格に処罰、しない事が前提の日本とは180度状況が異なっていました。

今回の件は、隙あらば不正を行う受験生、また隙を与えてしまう体制側どちらにも問題があると感じます。メキシコ人の友人数人に聞いたところ、程度の差こそあれ試験での不正は日常茶飯事みたいです。

 

かと言って、ここは流されたくないポイントです。仮に不正が取り上げられたとして、一緒に受けたからといって同罪と捉えられるのには耐えられません。その時自分は不正していない事を証明できるのか分かりませんが、とにかく卑怯な真似をする人達に迎合だけはしないように生きます。

 

ずいぶんと熱が入ってしまいましたが、いずれにせよ試験に向けた勉強自体は為になるので、7月の試験に向けて「自分は自分」と割り切って準備を進めたいと思います。

 

www.chilango-taco.com

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おしまい