チランゴのキャリア語り

総合商社→AIスタートアップ→外資系コンサルキャリアのアラサーが、転職やスペイン語学習について語ります

効率的に回る!メキシコシティ国立人類学博物館のおすすめルート

メキシコシティには国立人類学博物館(Museo Nacional de Antropología)というメキシコ随一の大きさと所蔵品を誇る博物館があります。

ただ、見所が多いのは間違いないのですが正直広すぎて回り切る前に疲れてしまう人がほとんどではないかと思います。

私も去年の夏に初めて行った時、途中で力尽き後半はほぼ素通りで帰りました。

 

今回は、特に博物館マニアでもないし、なるべく疲れずざっくり見所をおさえたい!という方に向けておすすめのルートを紹介します※

※18年6月時点

 

国立人類学博物館へのアクセス・入場券の買い方

メトロ7番線(オレンジ)のAuditorio駅で降りて徒歩5分ほどです。

また、レフォルマ通りを走っている2階建ての赤いメトロブスに乗りAuditorio駅で降りると目の前です。

f:id:chilangogo:20180608114241j:plain

入って右手の窓口でチケットを購入できます。通常料金はMX$70(≒420円)ですが、メキシコの学生証を見せれば無料になります。

また、メキシコ国民は毎週日曜日美術館や博物館は無料になるので、日曜日は混みます

一度出ると再入場は不可なので注意。 

 

国立人類学博物館の全体像と基本ルート

館内の見取り図はざっくり以下の通りです。

f:id:chilangogo:20180608125516p:plain

 

全部で12室有り、第1室から反時計回りにぐるっと一周し、余裕があれば2階の民族学コーナーを見るのが基本ルートです。

第1室: 期間限定展示 Exhibiciones temporales
第2室: 人類学入門 Introducción a la Antropoligía
第3室: アメリカの起源 Poblamiento de Ameríca
第4室: 前古典期 Preclásico en el Altiplano Central
第5室: テオティワカン Teotihuacan
第6室: トルテカ Los Toltecas y el Epiclásico
第7室: アステカ Mexica
第8室: オアハカ文化 Culturas de Oaxaca
第9室: メキシコ湾岸 Culturas de la Costa del Golfo
第10室: マヤ Maya
第11室: 西部 Culturas de Occidente
第12室: 北部 Culturas del Norte

 

第1〜4室は思い切って飛ばして良い?

さて、いよいよ入場後のルートについてですが、第1〜4室は飛ばすかさっと流して構わないです。入場した人はまず目の前の第1室に吸い込まれていきますが、ついて行く必要なし。

 

第1〜4室は土偶、ネックレスの展示や農耕栽培から村ができて×△※○といった発展プロセスの説明が主ですが、ぶっちゃけ海外や日本で博物館に行ったことがある人なら一度は見たことがあるような内容です。

スペースの割に見所はないので、ここを流して体力を温存しましょう。

メキシコの先住民は農耕民族だったくらいおさえておけば大丈夫です。

f:id:chilangogo:20180609064038p:plain

 

第一の見所である第5室ティオティワカン

メキシコシティ近くにある世界遺産テオティワカン(Teotihuacán)に関する展示です。

この博物館に行くなら、前後でテオティワカンを訪れる方も多いのではないでしょうか。

紀元前200年〜650年頃まで栄えたと言われるテオティワカンのケツァルコアトル神殿のレプリカがあったり、ビジュアル的に楽しめる箇所です。

f:id:chilangogo:20180608115048j:plain 

f:id:chilangogo:20180608115102j:plain

 

第6室を飛ばして最大の見所第7室アステカ(メシカ)へ

第6室はトルメカ文明の展示ですが、メキシコで1年間普通に生活していて一度も聞いたことがない文明です。

だからというわけではないのですが、多分見てもすぐ忘れるのでスルーして構いません。

f:id:chilangogo:20180609064119p:plain

 

第7室は、スペイン人に征服される前のメキシコシティ及びその近辺にあったアステカ文明の展示です。

中央に展示されている巨大なアステカカレンダーの周りには人だかりが絶えません。

f:id:chilangogo:20180608115551j:plain

 

展示資料を読むと、ケツァルコアトルやトウモロコシの神様?を始め、神々への信仰が厚かったことなど、興味深い内容に出会えます。

また、スペイン人に征服される前のメキシコシティにあった、湖上都市テノチティトランの模型や神々の石像など見所が多く、さすが博物館の中心部に位置するメインゾーンなだけあると思える箇所です。

f:id:chilangogo:20180608115913j:plain

 

最後の見せ場 第8〜10室オアハカ、オルメカ、マヤ文明

第8〜10室はメキシコ南部にあった文明に関する展示場です。

f:id:chilangogo:20180609064403p:plain

 

ちなみにオアハカやチアパス州など南部は未だにメキシコで先住民が一番多い場所なので、この展示で興味が出たらぜひ行ってみることをおすすめします。

 

この辺りの見所は第9室の巨頭石像と、パレンケ遺跡から発掘された第10室の王の棺、ヒスイの仮面あたりでしょうか。

f:id:chilangogo:20180608120443j:plain

f:id:chilangogo:20180608120521j:plain

 

ちなみに第1室からしっかり見て回ってきた人は大体第7室で力尽きるので、第8室からは人がぐんと減ります。

 

第11〜12室、2階は特に見なくて良い

第11〜12室は大きな文明は根付かなかった北部、西部に関する展示、2階はジオラマ仕立ての民族学コーナーです。第5, 7, 8, 9, 10室に比べると、特に見所はないです。

この辺りになると面白いほど人がいません。

 

参考まで、今回紹介したルートで割としっかり回ってみたところ大体2時間掛かりました。

出口を出たところに公式のお土産屋があるので買いたいものがある方はどうぞ。

 

おわりに

今回はざっくりと博物館を見て回りたいという方におすすめのルートを紹介しました。第1〜4室で無駄に体力を使わないというのがポイントです。

 

また、博物館があるチャプルテペック公園には世界の美しいスターバックス何選かに選ばれたスターバックスや植物園など沢山の見所があるので、帰りにぜひ周辺もぶらついてみてください。

 

www.chilango-taco.com

www.chilango-taco.com

 

おしまい